経過
朝、下痢をしたあと、肛門に痛みと異物感を感じるようになった。
随伴症状
軽いめまい、腹張。
所見
淡胖舌、薄白苔、弱脈、腹部冷感
東洋医学的所見
脾気下陥
治療
百会、脾兪、足三里、関元
考察
最初は、めまいと腹張が主訴でした。
脱肛が鍼灸治療で治るとは思っておられず、問診の途中で、「そういえば…」という感じで、話しをされました。
治療中に痛みが消失し、治療後、異物感も消失した、とのことでした。
臓腑のうちの「脾」は運化を主るので、弱ると清陽が上らず、内臓下垂や慢性の下痢、脱肛が起こります。
脾を元気にし、全体を引き上げる治療を行うと、痔を治すことができます。