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2006年3月14日 春は目のかゆみにご用心 |
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冬の寒さも日に日にやわらぎはじめ、少しずつ春らしく暖かくなって きましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
今月は「春の目のかゆみ」をテーマに取り上げたいと思います。 「目のかゆみ」といって真っ先に思いつくのは花粉やハウスダスト などのアレルギー性のものではないでしょうか。 もちろん、それらのアレルギーも目のかゆみを引き起こす大きな要因 ですが、東洋医学から考えると、春に目がかゆくなる別の原因があること がわかります。今回はそのことについて少しお話ししたいと思います。
東洋医学では、目を五臓の精気が集まるところととらえられていて、 五臓の中でも特に「肝」の臓と深く関わっていると考えられています。 少し大げさな言い方をすると「目は肝とつながっている」のです。
肝の臓はその中に血液を貯蔵し、全身にその血液と気がスムーズに 循環するように調節しています。その肝に変調をきたすと、 目への血液供給はもちろん、涙による目の潤い保護にも変調をきたします。 また、肝の臓は感情の中では「怒」、季節の中では「春」に大変影響を 受けやすく、ストレスや春の気候によって調子が悪くなりやすいという 特徴があります。
そう考えると春に目がかゆくなりやすいのは、春の気候で 肝の臓の調子が悪くなって、肝と深く関わっている目に影響を あたえるからだといえます。
目のかゆみを大きく3タイプに分類すると以下のようになります。 @風熱・風寒の邪タイプ
このタイプは身体が風の邪気に侵されることによって起こるものです。 長時間屋外で風に当たっていると、その風が邪気として体内に侵入します。 その際、特に目や肝の臓につながる気のルートである肝経や胆経という 経絡に侵入しやすいといわれています。 体に侵入して身体を熱化させてしまうものを「風熱の邪」とよび、 目の灼熱感と粘りのある目ヤニを伴う強いかゆみを引き起こします。 また、体に侵入して身体を冷やしてしまうものを「風寒の邪」とよび、 涙や薄い目ヤニを伴ったかゆみがあらわれます。鍼灸治療においては、 風熱や風寒の邪気を取り除き経絡の通りをよくする 合谷や大椎、風市などのツボをつかいます。
A肝血虚タイプ
このタイプは肝の臓に貯えられる血が不足して目を栄養できないために おこるもので、長時間のパソコン仕事によるドライアイもこのタイプです。目をおさえると一時的にかゆみはおさまりますが、すぐ戻るのが特徴です。鍼灸治療では、肝の臓の血を補うように肝ユや太衝、三陰交などのツボを つかいます。
B臓腑の熱盛タイプ
このタイプはストレスや食生活の不摂生で臓腑が熱をもち、 その熱が目に影響してかゆくなるものです。 特に肝の臓の熱が目のかゆみを引き起こします。 風熱タイプのような灼熱感を伴った目のかゆみで、口が苦くなったり、 濃い色の尿が出たりすることが特徴です。鍼灸治療では、臓腑の熱を 鎮めるように行間や足臨泣などのツボをつかいます。
このように東洋医学から考えると、春の目のかゆみでお悩みの方は 特にこの時期、規則正しい生活を心がけ、ストレスなどをため過ぎない ようにして、肝の臓を健康に保つことが目のかゆみの効果的な予防法に なります。
当院では患者様の症状や体質に合わせた鍼灸治療をおこなって おりますので、お悩みの症状のある方は、お気軽にご相談ください。
☆ハッカ茶で目をスッキリ☆
ハッカは肝の機能を回復させ、目をスッキリさせる効果があります。 少し仕事の手を休めて、ハッカ茶はいかがですか。 日干しにしたハッカの葉を細かく刻み、小さじ一杯分をティーポットに 入れて熱湯を注ぎ、五分ほどおいてから飲みます。ハッカの乾燥葉は、 漢方薬局などで「薄荷葉(はっかよう)」の名前で売られています。
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