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玄武堂コラム-ひとやすみ
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ひとやすみ
2006年12月4日 五臓と五労
今年も残りわずかとなりました。
 師走とは、師匠も趨走(チョコチョコ走る)するための
「師趨(しすう)」がいつの間にか「師走」に代わったとする説や、
正月にむけて祖先の霊をとむらい、お経を上げるために、
お坊さん(法師)があちこちの家を忙しく走り回ったという説が
語源とされています。
 一年の終わりの十二月は特に忙しく、疲労をためて
いらっしゃる方が多いことと思います。
 今回は東洋医学的な疲労の考え方について述べたいと思います。

 東洋医学では、体の働きを「肝・心・脾・肺・腎」の五つの
「臓」に分類しています。
五臓にはそれぞれのはたらきがあり、このはたらきが
低下すると以下のような症状がでてきます。

 肝…イライラ・怒りっぽくなるなどの精神的トラブルが
    起こりやすくなり、筋肉などに症状があらわれます。

 心…血流が悪くなり、顔色が悪くなったり、
    舌や口などに症状があらわれます。

 脾…胃腸の消化吸収がうまくはたらかなくなり、食欲不振や
    下痢・腹痛やむくみなどの症状があらわれます。

 肺…代謝作用が悪くなり、風邪をひきやすくなり、
    皮膚の荒れ、鼻やのどに症状があらわれます。

 腎…耳鳴り、めまい、腰痛、倦怠感、足のだるさ、
    精力減退などの症状がおこります。
       
 この五臓のはたらきを低下させるものに五労があります。
 五労は、久行(歩き過ぎ)、久視(目の使い過ぎ)、
久座(座り過ぎ)、久臥(寝過ぎ)、久立(立ち過ぎ)に
分類されおり、それぞれ肝・心・脾・肺・腎と密接に関わっています。

 例えば、肝は筋をつかさどる臓器で筋力や運動能力と深く
かかわっています。過激な運動によって筋肉が疲労することからも、
古来より「歩き過ぎ」は肝を疲れさせると考えられてきました。
 肝が疲れたら、酸味のものを摂りましょう。
日頃酸っぱいと感じるレモンもスポーツ後には
平気で食べられるのはこのためです。梅もおすすめです。

 また、心は、血をつかさどる臓器で、
テレビやコンピューターを長時間見すぎると体内の血液や
心機能のはたらきを使い、顔色が悪くなったり、眼精疲労、
視力低下がおこりやすくなります。
また、長時間同じ姿勢のままでの作業は、筋肉が疲労し
血行も悪くなり頸から肩にかけて痛みや凝りが生じます。
 解決策としては、一時間ごとに十〜十五分の休憩をとり、
体を軽く動かしたり、痛みを感じる一歩手前ぐらいの刺激でツボ
(こめかみの「太陽」・頚の後ろ、髪の生え際にある「風池」)を
五秒ずつぐらい押すのもおすすめです。

 また、飛行機や新幹線などの長距離移動で座ることが
多いと、食欲がおちたり、胃が張ったりという経験をされた方も
多いと思います。
長時間座っていると、脾・胃に負担がかかり、消化機能が低下
するためです。
 解決策としては、手足を動かすことで、胃腸への負担を
軽減できます。神無月号で紹介いたしました腹のストレッチも、
腹筋の柔軟性を高め、消化や水分代謝を助けるのでおすすめです。
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