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2007年11月6日 『切診』 |
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食欲の秋、レジャーの秋、スポーツの秋、夏バテから も解放され、やりたいことが盛り沢山の季節がやってき ましたね。皆さん、如何お過ごしでしょうか? 東洋医学の世界では、10月までが秋と言われています。 本格的な冬の到来を前に、過ごし易いこの季節、しっかり と身体の調子を整えておきたいものですね。 さて、今回は東洋医学における触診(患者さんに直接 触れて病の状態を把握すること)についてお話いたします。 東洋医学の世界では触診のことを『切診(せっしん)』 と言います 玄武堂では主に、次に挙げる三つの切診技術を複合的に利用 し、患者さんの体調、すなわち五臓六腑の様子を把握して行 きます。
@ 「脉診(みゃくしん)」 手首の脉の形や打ち方から五臓六腑の様子を推測する技術。
A 「腹診(ふくしん)」 お腹の硬さや冷え具合、肌の様子から五臓六腑の様子を推測 する技術。
B 「背候診(はいこうしん)」 背中に並ぶツボの状態や筋肉の張り具合、肌の様子から 五臓六腑の様子を推測する技術。
加えて、実際に痛みや発熱、感覚の異常などがある場合 には、その箇所に直接的あるいは間接的に関係するツボに 触れ、総合的に身体の状態を見極めていきます。
では今回は、これら三つの切診技術の中から、手首の脉 に触れる「脉診」について、もう少し詳しくご紹介したい と思います。
○脉診の目的
脉診では、患者さんの両手首の上に、施術者の両手三本の 指を当て、計六ヶ所の脉の形や速さ、強弱を診ます。ここ から得られる情報は、病気の原因を推察したり、病が進行 中か回復中かなどの判断をしたり、さらには治療法を選定 するための重要なものとなります。 ○健康な人の脉とは 『脉拍の速さ』は一呼吸に四〜五拍が目安です。 脉の『拍動する位置』は浅くもなく深くもなく、皮膚から 骨までの真ん中辺りにあるのが目安です。 『脉の形』は、丸く柔らかく触り心地の良い感じが目安で すが、これは非常に言葉に著しにくいものです。東洋医学 の世界では理想的な形の脉を「和緩を帯びた脉」と表現し ています。 更に、気候や環境、四季の移り変わりに応じて脉の状態は 変化するため、脉診の際にはそれらの点にも注意を払います。
○体調の見分け方 脉には様々な状態があり、それらを見分けるには知識と共 に、訓練と経験が必要となってきます。ですので、ここで 皆さんに具体的な脉の特徴から体調を見分ける術をお伝え することは難しいのですが、ここでは比較的分かり易い脉 の特徴である『脉拍の速さ』から、身体の状態を見分ける 方法をご紹介します。
数脉(さくみゃく)…脉拍の速さが一呼吸に五回以上の 場合を言います。全身或いは身体の一部に熱邪や虚熱と いった『熱』による症状が現れている場合にこの様な脉 が現れます。
遅脉(ちみゃく)…脉拍の速さが一呼吸に四回以下の場合 を言います。全身或いは身体の一部に寒邪や陽虚といった 『冷え』の症状が現れている場合にこの様な脉が現れます。 脉の速い・遅いを知ることで、治療の対象が大きく『熱』 か『冷え』かに分類され、より正常な脉拍に近付くよう、 治療が行われます。 実際の治療では、脉診によって脉の『速さ』だけではなく、 『位置』や『形』などの情報を把握することで身体と病の 状態を知り、治療方針を組み立てて行くことが可能です。
玄武堂の鍼灸治療では、今回ご紹介した切診と共にこれ まで紙面で紹介してきた望診・聞診・問診の結果を総合して 患者さんの病の状態を知り、治療を進めて行きます。
東洋医学の診察法を用いれば、これまで気付かなかった 体質や未病(発症していない病気)がみつかる事もあります。 皆さんも一度、当院の鍼灸治療を受けてみませんか?
東洋医学 玄武堂
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