症例集

症例報告: 胸部の痛み

 

主訴:胸部の痛み (60歳代女性)

経過:一昨年の10月に大雨の中ゴルフ中にバンカーでダフり右第二胸肋関節付近に痛みが出現。それ以来左右両方に痛みが続き、胸郭全体に痛みが波及。

レントゲン、心電図を撮影したが異常なし。鎮痛剤と湿布を続けるも変化なし。

昨年末から腫脹、圧痛、動作痛が悪化。
治療:手技(肩背部、胸部)AKA(肩関節、胸腰椎、仙腸関節、胸肋関節、肩鎖関節、胸鎖関節)インディバアクティブ
 
手技、AKA後に動作痛の減弱を聴取。インディバアクティブ後に更に改善。
術後翌日に来院し、腫脹が無くなり、圧痛、動作痛の改善が見られた。
 
考察:患者さんの記憶が曖昧でハッキリした原因がわからない。おそらくゴルフではないか?とのこと
症状を診るかぎりはTietze(ティーツェ)症候群ではないのかと思う。
 
Tietze(ティーツェ)症候群とは、成人女性の第2もしくは第3肋軟骨に腫脹と疼痛、圧痛などを生じる原因不明の病気。肩の運動や体動で痛みが増強することが多いが、血液検査などは正常で、X線検査でも肋軟骨に石灰化を認めることもある、ほとんど正常所見。
病院では薬と湿布を出されて終わるだけのようで、基本的には自然治癒を目指すよです。
なるべく早く痛みを改善されたい方は是非一度お越しください。