メニエールから突発性難聴による耳鳴りへの鍼灸治療の症例

《症例》

〇50代 女性

〇症状

 ・12年前にメニエールから突発性難聴となり右耳が難聴で補聴器を入れてる

 ・耳鳴りは12年前から続いているが、高音から低音(ジー音)に変化した(右>左)

 ・右耳は全体的に音がこもっていて、低音、高音両方聞こえない

 ・右耳に補聴器を付けてるとかすかに声は聞こえる

 ・1か月前から左の顎関節がカクカク音が鳴るようになり、ネットで顎関節症の合併症で難聴となることがあると見て難聴にならないようにしてほしい

 ・めまいも出ることがある

 

〇治療の経過

 今回の治療では、

  ・左太渓

  ・両合谷

  ・関元

  ・右肝兪

  ・左脾兪

  ・左腎兪

  ・左百会

 へ治療を行った。

 2回目では、耳の音のこもっている感じには変化はなかった。

 しかし、めまいの症状が強く出ており、じっとしている時に横回転でグワンとなる感じがあった。

 目を閉じるとめまいは出ないが、両目の瞼が重い感じが常にしていたため、めまいの治療も行った。

 3回目では、フワフワした様なめまいは無くなっていたが、頭を前後に動かした際に少しグワンとするめまいが残っていた。

 4回目には、耳のこもった感じは気にならなくなっており、頭を前後に動かしたときに出るグワンとするめまいも、日常生活には支障がないほどまで改善がみられた。

 その後も、症状が悪化しないように治療を継続している。