吐き気、頭痛、立ち眩み、めまいへの鍼灸治療の症例

《症例》

〇15歳 男性

主訴:吐き気、頭痛、立ち眩み、めまい

症状:2週間前に夏風邪をひいて、1週間ほど学校を休んだ。

    その後、学校に行くと仲の良い友達から避けられることが2週間ほど続いた。

    この頃から吐き気、頭痛、立ち眩み、めまいが発症しだした。

    病院で検査を受けたが、機質的異常は無かった。

    学校には通っていたが、担任の先生と話して、相談していた時に、仲の良い友達とたまたま会ってしまい、視界が歪む、吐き気が起こった。

    その後、また、チャレンジして学校に行ったが、学校で過呼吸になりそれ以来友達に会うのが怖くて1週間ほど学校に行けていない。

    詳しく話を聞いていくと、仲の良い友達は、1年生の時から仲が良かった。

    好きなアーティストのライブに行くために、学校を早退した時があった。

    友達の中心的存在の子も同じアーティストが好きで、同じライブに応募していたが、当たらず行けなかった。

    その後から避けられたりすることが多くなった。

    今は家にいてもしんどくなり、視界が歪んだりする。

    また、学校に行かないことで、祖母と喧嘩中で、祖父も反対している。

    母親には相談できている。

    家では素直な性格でいれるが、学校ではすごく気を使ってしまう。

    小学校の頃から時々同じような事があった。

 

〇鍼治療の経過

 今回の治療では、

  ・膻中(単)

  ・両神堂

  ・関元

  ・百会

  ・左内関

  ・左太衝

 へ治療を行った。

 2回目の来院時では、頭痛や気持ち悪さは最初よりマシになっていた。

 その後も治療を継続していくことで、少しずつ食欲も出るようになり頭痛、気持ち悪さ、視界の歪みなどの症状も改善された。

 また、学校にも少しずつ通い始め、最近仲良くなったクラスの友達と一緒に遊びに行ったりと元気になっている。

 母親からも、元気になり友達もでき、また学校に通えるようになって良かった!と仰られている。