咳への鍼灸治療の症例

DAITマスターコース~鍼灸師に特化した勉強会~の参加者の先生からの症例報告です!

《患者》
43歳 女性
2022年1月に乳癌で右乳房摘出
普段から肩こりや腰痛で来院。

《症状》
2日前から咳が出てきた。
今朝になって声も少し枯れてきた。
両下腿部やや冷え。

《腹診》
脾、肺、腎の反応点に硬さと圧痛

《舌診》
舌苔 黄

《脈》
1息4至
全体的にはしっかり脈は打っていましたが、右の関、尺が左に比べてやや弱く緩脈かなと思いました。

《証》
脾胃虚弱、腎陽虚

《選穴》
足三里、三陰交、尺沢、天突、太淵

《効果判定》
腹部の硬さと圧痛はかなり緩みました。
肺、腎は圧痛なくなりましたが、脾はマシにはなったもののやや圧痛残りました。

右の関、尺は力強くなりました。

舌苔はあまり変化無かったです。

仰向けで置鍼中も咳は止まっていて、話をしていても来院時より声の枯れはマシになっていました。

 

《橋本からの一言》

治療は正しく、効果もあり良かったと思います!

弁証の所で、風邪の弁証法の記述が無かったのが残念でしたが、確認したところ、先生は風邪の問診も行っており、記述漏れのようでした💦

このような、風邪の症状も鍼灸治療で改善できますので、お困りの方は是非ご連絡ください^^