起立動作での立ち眩み・めまいへの鍼灸治療の症例

《症例》

〇80代 男性

〇主訴:日常の中でふらつき感がある(特に立ち上がりの時)

    食欲不振

    倦怠感

〇症状

 ・3年前に白内障の手術をした後から血圧が高くなり、めまいなどの症状が出るようになった

 ・2ヶ月前から立ち眩み、めまいが酷くなりだした

 ・お風呂上り後に血圧が下がりふらふらする

 ・お酒(ビール)を飲むと更に血圧が下がるためお酒は控えている

 ・毎日1時間程ウォーキングているがめまいで最近は今までのように歩けていない

 ・ゴルフに良く行っていたが約1年ほど行けていない為、早くゴルフに行けるようになりたい

 ・食欲は日によって波がある

 ・口が渇くことが多くなった

 

〇治療の経過

 今回の治療では、

  ・関元

  ・左三陰交

  ・両太渓

  ・両腎兪

  ・両肝兪

  ・両風池

  ・両天柱

 へ治療を行った。

 治療後は、来院された時よりもふらふらする感じが少し改善された。

 2回目の問診時では、まだふらつき感は残っており、車から降り立ち上がる時にふらつきがあった。

 3回目では、普段のウォーキングでは2~4㎞ほどしか歩けていなかったが今日は6㎞ほど歩く事ができたと仰られた。

 現在も治療を続けており、めまいの症状は少しづつ改善がみられている。