症例集

味覚・嗅覚障害(新型コロナウイルス後遺症)

 

〇20代女性

〇専業主婦

〇症状、困っていること
2023年8月頃、子供からのうつり、新型コロナウイルス陽性と診断。

感染初期には、発熱(39.8度)、頭痛を発症したが、3日ほどで落ち着いた。

感染から5日後に急に匂いを全く感じなくなった。

食事をすると五味「酸味、苦味、甘味、辛味、塩辛味」は分かるが、風味が分からない。
風味や、旨味が以前のように分からないため、料理をすることも出来ず、夫に味付けをしてもらっている。

また、柔軟剤が緑茶のような匂いに感じたり、生活臭(排水溝や生ゴミの臭い)の臭いが全く匂わなかったりと、嗅覚に異常を感じる。

鼻自体の通りは良いが、鼻の奥の方になにか詰まっている感じがある。

嗅覚障害意外にも、コロナ感染後から、頭痛や目の奥が痛くなるなど、様々な不安から夜も十分に睡眠が取れない日が続いている。

基礎疾患は特になし。

〇紹介経路・知ったきっかけ
ネットで、コロナ後遺症と調べた時に、鍼灸治療が効くと書いてあり、「鍼灸治療 コロナ後遺症」で調べると当院が出てきた。

〇治療結果
初診での鍼灸治療後、家に帰宅して、家事をいていると柔軟剤の臭いが依然と同じように感じた。翌日にはまた戻った。治療後から少し波が見られた。

2回目の治療以降、順調に改善していき、4回目の治療の際には、完全に元通りになった。

嗅覚以外の頭痛や目の奥の痛みも改善し、現在は経過観察。

 

〇治療内容
・左屋翳(灸3壮)
・左乳根(灸3壮)

・両合谷、両足三里へ、てい鍼(刺さない鍼)

百会のみ刺鍼

鍼治療が怖かったため、
主に灸で治療を行った。