《症例》
〇40代 女性
〇メニエール病
初診日の2日前の夜に耳の閉塞感が出現。
翌朝、閉塞感が強くなっていたため、耳鼻科へ。
検査では、低音が聞こえずらく、中程度の難聴でメニエール病と診断を受け、利尿剤を処方された。
〇症状
・耳の閉塞感(特に右耳)
・喋ると自分の声が響く
・耳鳴りあるが日常会話は聞き取れる
・朝耳鳴りがキツイ
・お昼ごろに少しふらつきがあった
・締め付けられる様な頭痛
・口の渇き
〇その他
・2,3日前から仕事が忙しく、遅くまで残業していた
・不眠気味、早く目が覚めてしまう
・外食してからお腹下し気味
〇治療経過
今回仕事の忙しい日が続いたことがストレスの原因となり、それに伴い肝の機能が失調したことで症状が発症したと考えられる。(東洋医学的診断:肝火上炎)
治療穴には、
・太衝(瀉)
・肝兪(瀉)
・腎兪
・風池(瀉)
・右翳風
へ鍼治療を行った。
治療後耳の閉塞感は少し減り、耳鳴りの音の大きさも減少していた。
その後も、継続して治療を続けていくと、
途中で、症状が酷くなったりと、日によって波はあったが症状の緩和がみられた。
少しずつ自分の声や低音が響かなくなり、今では、低音も聞き取れるようになっている。
また、耳鼻科の検査結果でも低音が聞こえるようになっていた。
耳鳴りでは、低音のブーン音と高音のキーン音があったが、治療を続けることで低音、高音の耳鳴りの音は聞こえなくなった。
左耳の閉塞感もなくなり音がクリアに聞こえている。
その後も、耳鳴りが再発しない様に定期的に治療を行っている。