胃痛
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飲みすぎ・食べすぎ
東洋医学による鍼灸治療
飲食の不節制により現れる症状は呑酸(どんさん)・胃痛・悪心・嘔吐・便秘・下痢など様々です。それぞれの症状に応じた治療法を選択しますが、基本は脾胃の働きを正常に戻すことにあります。そして、なぜ暴飲暴食に至ったかという生活習慣の見直しも大切になってきます。
暴飲暴食の代表的な証として「胃熱証」という証があります。胃の熱が盛んなため、消化が亢進しよく食べ(消穀善飢:しょうこくぜんき)、胃熱が津液を損傷し冷たいものをよく飲むという状態に陥り、上記に挙げたような症状が出てくるわけです。
西洋医学ではどんな治療をするの?
暴飲暴食により起きた症状を投薬、手術により治療し、血液検査などのデータ(肝数値・中性脂肪など)を活用しながら生活習慣の改善を図る。
他にも様々な要因がありますが、このサイトは専門書ではないためここでは割愛いたします。
気になる症状は、まず玄武堂各院へご相談ください。
便秘
便秘って?
便秘と聞いて思いつくのは、「何日も出ない」「お腹が張る」といった事ですが、まさにその通りです。
そして、女性の2人に1人は便秘を患っています。少し驚きですよね??
また、大腸癌を誘発する因子でもあるのです。
便秘の急性・慢性
便秘には急性(一過性)と慢性(症候性・常習性)があります。
急性型の便秘は、経験された人も多いと思いますが、旅先など慣れない環境で起こるものです。
これは、環境の変化に慣れてくると、自然に解消されるので、それほど心配はいりませんが、たまにそのまま慢性に移行してしまう人もいます。
慢性(症候性・常習性)の便秘は、普段の食生活や生活習慣で起こるもので、大多数の人を悩ませているのが、慢性型の常習性便秘なのです。
そこで、ここからは常習性便秘の事を簡単に説明していきます。
1.常習性便秘
常習性便秘は、原因の違いから3種類(直腸性・痙攣性・弛緩性)に分ける事が出来ます。
2.直腸性便秘
直腸まで便は運ばれているのですが、大脳に「便を出して!」という信号が伝わりにくくなっているために起こり、便は固く大きいのが特徴です。
解消法は、コップ一杯のお水を目覚めてすぐに飲み、便意をおこさせることがポイントです。
3.痙攣性便秘(過敏性腸症候群)
普段の疲れやすさやストレスのよって、腸が緊張した状態になり起こるものです。便秘と下痢を繰り返し、腹痛はすごくあるのだけれども、便の量は少なくコロコロしているのが特徴です。
解決法は、冷たい水や香辛料・脂肪の多い料理やカフェイン、アルコール、硬い野菜などの刺激物を避けて、腸への負担を減らす事がポイントです。
4.弛緩性便秘
腸の動きが悪いことで起こるもので、痩せ型の人や腹筋の弱い人、運動不足の人に多く見られます。
特徴として、お腹が張って苦しく、便はあまり硬くないことです。
解消法は、冷たい飲み物、香辛料などで腸に刺激をあたえて動かす事がポイントです。
何を食べる?
便秘の時には、「何を食べるべき?」と聞かれたら、『食物繊維』と答える方が大多数だと思います。そこで食物繊維について少し触れたいと思います。まず、食物繊維に不溶性と水溶性があるのはご存知でしょうか?便秘の種類によってどちらの食物繊維を摂取するかが異なってきます。
※不溶性の食物繊維は、野菜(キャベツやカボチャなど)、穀物(コンニャクやイモなど)、豆類に豊富に含まれており、大腸の動きを活発にしてくれるので、直腸性・弛緩性便秘には最適です。しかし、弛緩性便秘の人は刺激を避けるためにも、少し控える事をお薦めします。
※水溶性の食物繊維は、海藻類や納豆(ネバネバしたもの)、フルーツなどに含まれていて、大腸への刺激が少ないので痙攣性便秘に最適です。また、直腸性・弛緩性便秘にも効果があるので、積極的に摂取してほしいです。
鍼灸では?
鍼灸治療で神経系統の疾患にも有効で、過敏性腸症候群などのストレス(自律神経)による疾患にも、大きな効果がありますので、ご興味のある方は是非ご相談下さい。
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下痢
便通異常の分類
便通異常は、便の性情、排便時の状態、排便回数などの要因により便秘・下痢・交替性便通異常に分類されます。
ここで注意しておきたいことは、便秘は排便回数によって症状の診断がなされ、下痢は便の性状によって診断がなされることです。よって、便秘と下痢は対立する概念ではなく、下痢便でありかつ便秘することもあるということです。
急性下痢と慢性下痢
下痢は、腸管の蠕動亢進、水分の吸収障害、腸液分泌亢進などが原因となり発症します。
まずはじめに大事なことは、急性か慢性かということです。急性の場合は暴飲暴食などによる、単純性下痢の頻度が高いのですが、感染性の下痢であるかどうかの鑑別をする必要があります。感染性の下痢の場合は伝染する危険があるため、急性の場合は軽視せず、専門の医療機関による検査をお勧めします。
慢性の場合は過敏性腸症候群の頻度が高いのですが、腫瘍や癒着といった腸管そのものの疾患(器質的疾患)や糖尿病などの全身性疾患、抗生物質やアルコール、マグネシウム製剤などの服用による薬剤性のものなど、原因は様々です。
問診の際、便の状態とともに、全身の様々な状態をお伺いするのこういった可能性を様々な角度から把握するためです。
過敏性腸症候群
過敏性腸症候群とは、腸の器質的疾患は無く、大腸を中心とした腸管の機能異常により、慢性の腹痛や便通異常をきたす症状のことを言います。
消化器疾患の中でももっとも頻度の高い疾患の一つで、健常者の20%は過敏性腸症候群の症状を有しているといわれています。男女比は男:女=1:2と女性に多く、発症年齢は若年層に多く、約半数が35歳以前に発症しているといわれています。
発症原因としては、ストレス負荷による腸管の蠕動運動の亢進、消化管の知覚過敏、心理的要因などが考えられ、症状も便秘型、下痢型、下痢と便秘が交替する交替型に分けられます。下痢型は男性の方が女性よりも約2倍多く、便秘型は80%以上が女性です。
下痢の発症機序
1.分泌性下痢
消化管ホルモンや病原性細菌のエンテロトキシンにより、消化管粘液の分泌が異常亢進することにより発症します。
2.浸透圧性下痢
腸管内に吸収されない栄養素が過剰に存在することにより、腸管内に水分が引っ込まれ発症します。
3.運動異常性下痢
腸管の蠕動運動の亢進で腸内容物の通過速度が速くなり、水分の吸収が不十分になることによって発症します。
東洋医学的観点からの下痢
様々な原因により、脾の運化、昇清作用が失調、低下することにより発症します。
急性下痢は外邪や食傷によって脾が傷つけられ生じます。慢性下痢は肝や脾のバランスが崩れたり、腎の陽気が不足したりすることによって生じる事が多いです。
下痢に対する東洋医学的治療法
冷えなどの外邪が影響している場合には、鍼や灸の刺激を用いて冷えを抜き、ツボや体表に現れている症状を緩和させます。
必要に応じて、下痢を促進させ、体内に溜まって邪気を排泄させることもあります。更に、五臓六腑のバランスを整え、脾胃の負担を減らすことによって、消化吸収能力を助けます。
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肥満
東洋医学による鍼灸治療
「肥貴人」とだけ記述されている程度です。しかし、近年の生活水準の向上により肥満は増加しており、他の疾患を引き起こすことから重要視されています。
肥満に関係の深い臓腑は「脾」「胃」であり、身体に不必要なものがある「実証」とエネルギー不足の「虚証」のタイプに分けられる。
実証_(脾胃亢盛)
食べ過ぎによるものです。消化吸収能力はもともと優れており代謝も悪くはないため食欲も旺盛です。しかも甘いもの、油っこいもの、味の濃いものを好み長期的にこのような状態が続いてしてしまうことで、体に余分な老廃物「痰湿」がたまっている状態です。
主症:全体的な肥満 固太り 筋肉に張りがある 随伴症:食欲亢進 暑がり 汗かき 便秘
治療:手足の陽明経を使って体の熱をとって、胃腸の機能亢進を抑制します。また「脾」の墓穴や経絡を使って余分な老廃物を除去させやすいようにしていきます。
虚証_(脾胃両虚)、(真元不足)
もともと消化吸収能力が低かったり、加齢に伴い低下することにより水分代謝が低下することにより余分な湿気が体にたまっている状態です。
主症:顔や首、大腹部(へそ上)が著名な肥満(脾胃両虚) 殿部、大腿部が著名な肥満(真元不足)
随伴症:疲れやすい 食欲は正常または小食 浮腫 寒がり など
治療:「脾」「胃」の墓穴や経絡を使って消化吸収機能を高め、余分な水分除去を助けます。また、全体のエネルギーを高めるようにもしていきます。
西洋医学ではどんな治療をするの?
肥満とは身長に比べて体重の割合が高い状態のことです。「太っている」というだけでなく、内臓脂肪がたくさんついていないか、高血圧や糖尿病などの合併症を引き起こしていないかということも問題とされています。
また、単に「太っている」だけの肥満とは別に医学的に見て「治療が必要である」と判断される肥満を「肥満症」と定義されています。
肥満症の判断基準
よく使われる指標が「BMI(Body Mass Index)」と言われるもので 【体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)】で算出し、これが「25」以上で「肥満」とされます。
これに加えて
- 高血圧、高脂血症、糖尿病などの健康障害がある
- 内臓脂肪が蓄積している
のどちらか一方または両方に当てはまっていれば「肥満症」とされます。
内臓脂肪がたまっているかの判断は、ウエストの測定(男性85cm以上、女性90cm以上)や、CTの断面像(内臓脂肪面積が100cm2以上)が使われます。
治療には、食事療法と運動療法を並行して行うのが原則ですが例外もあります。
たとえば睡眠時無呼吸症候群など、緊急に減量をしなければならない人は入院して超低エネルギー食治療などを行って、急いで体重を減らすようにします。また、BMIが35以上と肥満度が高い人は、いきなり運動をはじめると膝などの関節や骨、あるいは肺や心臓などの内臓にも負担がかかり過ぎてからだを壊す危険があります。水中エアロビクスやエアロバイクなどのように、膝や骨への負担の少ない運動もありますが、重度の肥満の人は運動に対する苦手意識が強い人が多いので、はじめは食事療法だけを行い一定の体重まで減量してから運動療法を始めます。
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月経不順・月経痛
東洋医学による月経不順の鍼灸治療
月経の周期に異常がみられるものを総称して「月経不調」といいます。東洋医学では、月経周期が早まるものを「経早」、遅れるものを「経遅」、早くなったり遅くなったり前後不定期なものを「経乱」とよんで区別します。またそれぞれ経量(月経の量)や経色(月経の色)、経質(月経の質)などに変化が見られ分類されます。
病因 | 経量 | 経色 | 経質 | 治療 | ||
経早 | 実熱 | 元々体力がある人が辛い物を嗜食すると熱が生まれやすくなり、その熱が子宮にこもり活動が活発になることによるもの | 多い | 鮮紅又は紫紅 | 粘稠 | 熱を取って気血の流れをスムーズにする治療 |
肝鬱化熱 | 感情の抑鬱が激しい人に多く、経量は多い場合も少ない場合もあります。経色は紅または紫、経質は粘稠で塊がみられることがあります。また、胸や脇腹が張ることもある | 多い場合と少ない場合がある | 紅又は紫 | 粘稠で血塊が混入することがある | 肝気の流れを改善させ気血の流れをスムーズにさせる治療 | |
陰虚血熱 | 慢性疾患があり、人体の構成成分である陰液(津液・血・精)が不足すると、相対的に陽が亢進し熱が生じる(陰虚内熱) | 少ない | 紅 | 粘稠 | 陰気を補って熱を取る治療 | |
気虚 | 虚弱体質な人が飲食不節や過労により、気の作用の一つにある血を固める力が不足することによるもの | 多い | 淡 | 清稀 | 気を補い血が生成されやすくする治療 |
病因 | 経量 | 経色 | 経質 | 治療 | ||
経遅 | 寒凝 | 月経期や産後で子宮が開いている時に、風寒の邪や冷たいものの飲食により体を冷やすと、血が滞ることによるもの | 少ない | 暗紅 | 正常又は血塊 | 子宮と関係の深い任脈、衝脈を温め、気血の流れを浴する治療 |
陽虚 | 虚弱体質で温める力が不足していたり、病気が長引いているなどにより臓腑を温められないことで、臓腑機能が低下し、血がうまく作れなくなることによるもの | 少ない | 淡 | 清稀 | 腎気を補い身体の冷えを取り除いていく治療 | |
気鬱 | 平素から抑鬱気味で気・血・津液を全身に巡らせる機能が低下することによるもの | 少ない | 正常 | 正常 | 気の流れを改善し血液循環を浴する治療 | |
血虚 | 病後や出産過多による血の嘘損や飲食不節や過労により血を作る臓腑の力が不足することによるもの | 少ない | 淡 | 清稀 | 血を補い衝脈の気を豊かにし、血の元を作り出す消化器系を充実させる治療 |
病因 | 経量 | 経色 | 経質 | 治療 | ||
経乱 | 肝鬱 | 抑鬱や激怒により、血の排泄量や運行を調節している肝が傷害されることによるもの | 多い又は少ない | 正常 | 正常 | 肝気の流れを改善させ、肝気がスムーズに全身に行き渡るようにする治療 |
腎虚 | エネルギーをためる腎の気が先天的に不足していたり、出産過度であると腎の機能が衰えて血の調節がうまくいかなくなることによるもの | 少ない | 淡 | 清稀 | 腎気を補う治療で、肝気を調え腎機の充実を図り肝 |
東洋医学による月経痛の鍼灸治療
月経期あるいはその前後に生じる下腹部や腰の痛みを「痛経」と呼びます。東洋医学での痛みの原因は、「つまっている(不通則痛)」か「栄養が足りない(不栄則痛)」かであり、気血のめぐりが悪くなり起こり、痛経の場合も同じです。また月経には、血を貯え、全身に程よく血を供給する「肝」と、生命エネルギーを貯えている「腎」が深く関わっています。
分類としては「寒湿凝滞」「肝鬱気滞」「肝腎虚損」の3つに分類されます。
さらに頭痛、耳鳴り、腰のだるさ、腹痛、冷えなどの症状の有無や、尿や便にもそれぞれのタイプにより特徴があります。東洋医学では四診と呼ばれる方法で、身体全体を診ていきます。一見、ご自身の症状とはあまり関係ないように思われることを問診で尋ねたり、お腹を軽く押さえたり、舌や脈を診たりすることがありますが、これも病気の原因を探るために必要な診察です。
病因 | 痛みの程度 | 経量 | 経色・経質 | 治療 | ||
痛経 | 寒湿凝滞 | 雨に濡れる、生もの冷たいものの飲食、湿気の多い所に長時間いることなどにより、寒湿の邪が胞宮(子宮)に入ることによるもの | 冷痛…(冷えと痛み温めると軽減するもの) | 少なめ | 暗紅 | 子宮と関係の深い任脈、衝脈を温め、気血の流れを浴する治療 |
肝鬱気滞 | 精神的なストレスや怒りという感情により「肝」に影響及ぼし、気血のめぐりや伸びやかさが悪くなることによるもの | 脹痛…(痛みよりも張りが強い) | 少なめ | 血塊がある | 腎気を補い身体の冷えを取り除いていく治療 | |
肝腎虚損 | 生まれつき虚弱で「肝」「腎」が弱かったり、房事(性行為)過多野よって肝血や腎精が不足することによるもの | 隠痛…(我慢できる程度の痛み) | 少なめ | 淡泊 清希 | 気の流れを改善し血液循環を浴する治療 |
西洋医学による月経不順の治療
西洋医学では基本的に薬を使った「薬物療法」が中心です。3ヶ月以上月経がない場合はとにかく出血を来させるために、ホルモン剤を飲んだり注射で補ったりします。ただし、月経不順が別の病気のせいで起こっている場合は、まずそちらを治療する必要があります。
また、極端なダイエットによって月経が来なくなっている場合は、体重を元に戻すことが最優先です。この場合は無理に来させることが体にとって負担となってしまうからです。体重が元に戻れば月経も自然に回復してくることがあります。
一時的なストレスや環境の変化、血液検査でホルモンバランスが保たれていると分かっている場合などは、薬で一度月経を来させて基礎体温をつけながら様子を見る、また、元々月経不順で月経が来なくなっていたり、血液検査で女性ホルモンが少なくなっている場合は最低3ヶ月は薬を飲み続けて月1回の月経を来させるようにすることが望ましいとされています。
月経は子宮の中を掃除しているようなものなので、月経不順でこの掃除がなされていないと古くなった子宮内膜が溜まって子宮の病気のリスクが高まることもあるため、薬を使ってでも定期的に月経を来させることが必要とされています。
西洋医学による月経痛の治療
ひどい月経痛を伴う月経困難症には、原因がはっきりしている「器質性月経困難症」とはっきりとした原因は不明だが痛みがひどい「機能性月経困難症」です。
治療は機能性や器質性でも手術などの治療が必要ない場合は生活改善や、薬を上手く使って「痛みをとること」です。特に、「冷え」の改善は月経痛だけでなく多くの婦人科疾患の改善につながることが期待できます。冷たいものの飲食を控え、発酵食品を多く摂る、定期的な運動や湯船にきちんとつかるなどです。また良質な睡眠、ストレスの緩和も大切です。そこまでひどくない月経痛であれば、生活の改善だけでも薬が不要になることもあります。
薬を使用する場合は、痛み止めを「少し痛いかな・・・」というくらいの時に飲むことでその後何度も飲まなくてすむことが多いです。しかし、あくまでも治療ではなく痛みを抑えているだけという対症療法であることをしっかり理解した上で上手く利用しましょう。
器質性月経困難症の場合はホルモン剤を使うことが多いようです。3ヶ月以上薬を飲んでも改善しない場合は主治医と相談する必要があります。また、内膜症や筋腫がある人は手術という選択肢もあります。手術以外の治療が無効で痛みがひどい場合は手術を検討することが望ましいといえるでしょう。
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頻尿 (前立腺炎・肥大)
東洋医学による鍼灸治療
排尿に関する症状は腎経・膀胱経と関係が深いため腎経・膀胱経の治療を行います。
また、頻尿の方は自律神経の働きがうまく機能していない可能性があります。尿を溜めている膀胱は自律神経(交感神経・副交感神経)に支配されているため、このバランスが崩れると頻尿という症状が現れることがあります。
自律神経系の働きを調整しながら、同時に自律神経を乱すきっかけとなった疲労(肉体的・精神的)、泌尿器疾患、腰痛などを治療していきます。
前立腺肥大とは?
前立腺の尿道周囲腺に発生する良性腫瘍で、前立腺が肥大すると、尿道を圧迫して排尿障害を起こす。夜間頻尿、排尿困難で気づかれることが多い。
前立腺炎とは?
急性
細菌が尿道から侵入することにより起こる炎症。多くは大腸菌が原因と言われています。発熱、頻尿、排尿痛などの症状が現れます。
慢性
前立腺の炎症が慢性的に続く状態。急性の症状に加え、下腹部の不快感や鈍痛を伴うことがあります。
西洋医学ではどんな治療をするの?
薬物療法、経尿道的前立腺切除術、温熱療法、レーザー焼灼術などを行う。
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胃下垂
東洋医学による鍼灸治療
東洋医学では、内臓一般の下垂症状を「気陥」という状態ととらえます。
「気」とは、人間のからだを動かしたり、温めたりと様々な働きがあり、人体の誕生から成長と発育、
各臓腑(臓:生命活動を支配している気を納めているところ 腑:飲食物の消化吸収に関与しているところ)や
経絡などの組織機関の生理活動、血や体内の水分を作ったり運ぶなどの働きは全て気の生理活動によるものです。
「気」の変調は原因によりいくつかに分類されます。その中に「気陥」という気の変調があります。それは先天的に気が不足している、飲食物の摂取不足により後天の精(人体を構成し、生理機能を営み、外邪から身体を防衛するもの)が補充されない、心身の過労などにより気の生成不足、消耗過多などにより「気虚」という気の不足した状態になり、臓腑機能の低下を招きます。
とくに「脾※」というところの生理機能である「昇清」が悪くなると内臓の下垂を起こしてしまいます。この昇清が低下した病態を「気陥」または「中気下陥(脾気下陥)」といわれます。
※脾は、飲食物から気・血・津液を作り出すためにとても重要な働きをするとともに、血が漏れ出すのを防ぎ、内臓の位置を保つ働きをしているところです。中でも「昇清」という作用は、臓腑・器官の固有の位置を維持する働きがあります。また、小腸から受け取った栄養を吸収し、肺に持ち上げ送る働きを有します。これを「脾は昇清を司る」といいます。
この働きが失調すると、腹部の下垂・脱肛・めまい・ふらつきなどの症状があらわれます。
「中気下陥」とは脾気虚の進行した状態で、脾の「昇清作用」が失調して下垂症状をおこすと考えられ、胃下垂もこの「中気下陥」と表現します。
「中気」とは、人体の真ん中にあり、おもに飲食物の消化・吸収をつかさどる「脾」の気を指します。
「下陥」とは字の通り、下に陥ちる、下がるということです。
脾気が下がる(上がらない)=胃下垂ととらえるのです。
鍼灸治療では、お腹や背中、手足、頭など人によって使うツボは様々ですが、脾や胃の機能を改善させ体力を補い元気をつけます。また、全身の気を持ち上げ下陥した清陽を昇らせます。
具体的には、胃経の募穴と合穴である「中脘」「足三里」を使って脾や胃の機能を改善させたり、全体の体力を補うために「気海」「関元」、全身の気を持ち上げるために「百会」を使って治療していきます。
また、日常生活の見直しが必要な場合もあります。
生ものや甘いものはからだの中に「湿」を溜め込む性質があります。「湿」は体内でもベトベトと粘着性を持つので、清陽が上に昇るのを邪魔して、結果 、脾気の機能低下を招いてしまいます。
胃下垂とは?
胃下垂とは読んで字の如く、胃が下に垂れ下がっている状態のことを言います。
胃の位置が正常であれば正面から見て大体みぞおち辺りに位置するのですが、胃下垂の人は程度によってへそや下腹部の辺りまで下がってきてしまいます。基本的に胃の上部の位置は変わらないので、胃の下部が伸びている状態です。
高身長で痩せ型の方に多いのが特徴ですが、それ以外の方でもなります。胃を引き上げる筋力が弱くなって起こることや、ストレスなどの要因で胃の消化不良が消化物を残留させて起こることがあります。暴飲暴食も原因のひとつでしょう。
胃下垂になると、ひどい場合は慢性的な消化不良に陥り、栄養失調になってしまうこともあります。消化力も正常な胃と比べて、下手をすると3分の1程度まで下がってしまいます。胃の不調が続くことにより、胃炎や胃潰瘍を併発する恐れもあります。
西洋医学ではどんな治療をするの?
ではどうすれば胃下垂は治るのでしょうか?
実はそう簡単に治る病気ではありません。外科手術で胃下垂を治す方法もあります。胃を吊り上げるのですが、現在ではこの手術をすることはほとんどなくなってきています。「腹筋を鍛えることで胃下垂は治る」という情報が飛び交っていますが、残念ながらそれだけで治ることは少ないようです。また、妊娠を機に治ったという人も居ますが、治療法と言えるわけではありません。
姿勢の悪さ、骨盤の歪みから来る胃下垂であれば、骨盤矯正で全身のバランスを整えてゆくことは改善に効果的です。
さらに暴飲暴食、早食い、偏食は胃下垂の元となります。よく噛んで食べることで胃に負担をかけないようにし、栄養はバランスよく摂るように心がけることが必要です。そして適度な運動で体を鍛えて、規則正しい生活を送ることも大切です。やはり健康的な生活が体にとっては一番の薬だというわけです。
とは言うものの仕事の都合上、不規則な食事、ストレス、付き合いなどで、わかってはいるがなかなか実行できないのが健康的な生活です。
当院では、それぞれの原因を追究し、お一人お一人に適した治療計画を提案しています。
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インポテンス (ED)
東洋医学による鍼灸治療
東洋医学ではインポテンスを「陽萎」といいます。「精を蔵し、発育と生殖を主る」と言われる腎(腎臓そのものではなく、腎臓が司っている多くの働きの総称)と関係が深く、腎の虚症、実症に分け、虚症には鍼にて補法を施すか、灸を施す。実症は鍼にて瀉法を施す。腎の病症には、虚症が多いと言われています。
虚症
房事過多、少年期の長期にわたる手淫、思慮過度、七情内傷などで脾腎を損傷したり、命門火衰となり起こる陽萎。
実症
悩みや不安による肝鬱、飲食不節による湿熱が原因で起こる陽萎。
インポテンスとは?
性交時に有効な勃起が得られないため、満足な性交が行えない状態。
西洋医学ではどんな治療をするの?
投薬 治療、手術による治療、心因性のものであればカウンセリングも行われる。
他にも様々な要因がありますが、このサイトは専門書ではないためここでは割愛いたします。
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